輸入業務の基礎知識 その1

2014/10/2

輸入業務の基礎知識 その1

【FCL(フルコンテナ)、LCL(混載)の分岐点】

FCL, LCLって?
FCLはフルコンテナで基本的に1社で仕立てます。
LCLは別の荷主さんと同じコンテナに入れます。
※FCL→CY, LCL→CFSと呼ばれることもあります。

中国からCIF OSAKAで輸入する場合は、FCLとLCLの使い分けの分岐点は重量、または体積が8を超えるか超えないかになります。ネジの場合は重いので重量が優先されることが多いですね。
詳しくは図をご参照くださいませ。

基本的に黄色の箇所で差を見るとどちらが安いかわかります。
目安として8-10TON以上だとFCLのほうが安く、早く、安全になることが多いです。

場合よっては仕入先からLCL→FCLへ変更すると3万円程度混載費用も請求してくるのでその混載費用を負担した場合とLCLにした場合の費用も考慮する必要がありますが。

LCLの料金は、基本料1-6までのトータル1万X重量、または体積と覚えておきましょう。
FCLは1-6までだと74,000円です。

輸送効率の考え方の1つとして1つのコンテナに対して入るだけ貨物を入れると輸送費/KGが下がってくる→輸送効率が良いという結果になってきます。

FCLは仕入先でコンテナに貨物を詰め、日本でコンテナを開けるため貨物の損傷リスクが低く、もし貨物のダメージがあった場合も原因が特定されやすいです。(梱包不十分なのか、コンテナ積み付けに問題があったのか等)

またLCLと違いコンテナごと日本の港から倉庫まで輸送できるので引取も1,2日早いです。

これに加え、CIFだと仕入先に輸送方法の決定権がありますので(FCL/LCL)、仕入先がFCLにしやすいよう仕入先に発注する際は8-10トン以上をまとめて発注するとよいでしょう。

まとめ
FCLだと輸送が早く、貨物損傷リスクも少なく、輸送効率も良くなりやすい。

裏ワザ!
LCLで入れずにFCLに入れるための技ですが仕入先1社では重量が少なくFCLにならない場合は2,3社他に仕入先の貨物があればタイミングを合わせてFCLにしてもらいましょう!

注意点としては仕入先の納期管理と事前のコンテナに対しての重量、体積確認が必要です。
混載させる仕入先の貨物が遅れたりして納期進捗管理をきちんとしていないとみんなの貨物をまとめて入れるメインの仕入先で遅れが出て、最悪港のCFSカット(締め切り時間)に間に合わなくなり、遅れの出た貨物はLCLで出荷、となることです。また、コンテナに全部の貨物がきちんと入るかどうか、コンテナ重量をオーバーしていないか(20TON/20FT)事前にチェックしておきましょう!

理想としては顧客に見積り上で納期を出す前にどこの仕入先と混載させる計画を立てておくと輸入がスムーズになります。

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